下肢静脈瘤外来 
下肢静脈瘤は、下肢が腐って切断したり、生命にかかわることはまずありません。
うっ滞性皮膚炎を発症したり、症状があってつらい場合は、
静脈瘤の手術を検討します。
静脈瘤があっても、だるさやむくみ、皮膚炎などの症状がない場合、
手術の必要はありません。
まず治療の大原則は静脈の逆流を止めることです。
それで症状は軽快し、さらに静脈瘤を切除することで、静脈瘤が消失します。
① 保存的加療:手術や薬を使わない。→ 弾性ストッキング着用など
② 高位結紮:逆流している血管の根元を結紮する。
③ ストリッピング手術:逆流している血管を引き抜く手術。
④ 血管内治療:血管内焼灼術(レーザーやラジオ波)、血管内接着剤治療(グルー)
① 保存的加療
弾性ストッキング着用:足を締め付けて足に血液がたまるのを防ぎます。
進行防止、現状維持が目的で、静脈瘤が治るわけではありません。
② 高位結紮
逆流している血管の根元を結紮します。
局所麻酔で体への負担は少ないですが、再発率がやや高いと言われています。
③ストリッピング手術
静脈瘤の根治的な治療として、古くから行われています。
逆流している血管を引き抜き、静脈の逆流を止める手術です。
再発率が低く、治療効果が長く続きます。全身麻酔、もしくは下半身麻酔が必要で、痛みも伴います。
④血管内治療
逆流している血管に細い管(カテーテル)を挿入し、ラジオ波、もしくはレーザーにて血管を
焼灼、もしくは接着剤で固めて、逆流している血管を閉塞させます。
ストリッピング手術と同様の効果を得られますが、局所麻酔での手術が可能で、痛みもほとんどありません。
術後の出血がないかどうかを確認するために、基本的には1泊2日の入院でおこなっています。
日帰りの希望があれば、それも可能です。手術当日に入院し、1時間程度で手術は終わります。
翌朝にエコー検査と創部の確認を行った後に退院となります。シャワー浴や日常生活は退院日より可能です。
痛みもほとんどないことが多く、とくに生活の制限などはありません。
下肢静脈瘤があり、足のだるさ、むくみ、痛みなどが気になる方は、
心臓血管外科外来までお問い合わせください。
下肢静脈瘤外来:毎週火曜日、木曜日
お問い合わせは、、、
氏名:佐藤久